築40年のアパートを購入されたオーナー様のご依頼で、お部屋の現状回復工事とクリーニングをさせて頂きました。

全8部屋のうち、入居中は２部屋。残り６部屋が空室なのですが、空室期間が長く、また建設当時から交換メンテナンスされていない部材が多く色々問題がありました。

今回はビフォーアフターをまとめてサクッとご紹介致します。

玄関ドアにポストがあるタイプです。届いたハガキは玄関に直接落ちる仕組みですが、目隠しがありませんでした。全部屋破損して無かったため、オーナーは最初から無い物だと思ったみたいです。経年劣化で割れてそのまま処分されてしまうことが多く、無いままだと差込み口から部屋の中が丸見えになってしまうので、ちゃんと全部屋に設置しておきました。

ドアの覗き穴にあるはずのドアスコープがありませんでした。こちらも部屋の中が丸見えです。そんなに取れるものでは無いと思いますが、こちらは二部屋無かったので新規取付です。

写真は撮り忘れましたが、トイレの蓋が割れていたので新品に交換しました。こちらはカクダイさんの便座ですが、蓋がゆっくりしまるタイプで、「ドン！」という不快な音がしないので大変良いです。

お風呂のドアノブの内部が腐って動きが怪しかったため、新品に交換しました。古いドアノブタイプの場合、侵入した水で錆が発生して中身が腐ることが良くあります。放っておくと最悪開かなくなり閉じ込められることがあるので、早期に交換が必要です。（かくいう自分も閉じ込められた経験ありです！）

トイレのドアノブです。こちらはラッチ部分が折れてドアが止まらくなっていたので交換しました。さすがに40年経つと色々ガタが来ています。

トイレのタンクと便座を結ぶ配管から水が漏れていたので分解しパッキンを交換しました。交換後は漏水しなくなりました。今時はタンクと便座が一体化しているのが普通なので、あんまりやらない作業ではあります。

古い油でガチガチに固まった換気扇。電源を入れたらゆっくりと僅かに動きますが、油が詰まってあきらかにモーターに負担がかかっていました。このまま使い続けると発熱・発火・家事になる恐れがあるので、新品に交換しました。

窓のクレセントが破損して取れていました。新品を購入して交換をと思いましたが、このクレセント、スライドに差し込んでネジで固定してあるだけで、窓枠にネジ穴がありません。仕方が無いので、新規に穴を開けてネジ穴を作り交換しました。追加料金は取っていませんが、手間がかかりました。

お風呂の換気扇がボロボロに腐って動かなくなっていました。最近の換気扇だと筐体はプラスチックで出来ていますが、40年ぐらい前だと鉄で出来ているものが多く、湿気で錆びてボロボロなことが良くあります。また、この年代だと天井裏の配管がアルミの蛇腹ではなく、塩ビパイプで接続されており面倒臭さ２倍です。天井裏の配管もアルミ蛇腹にやり替えて新品に交換しました。交換後の天井の汚れはこのあとクリーニングして綺麗にしてあります。

鏡についたカルキも軽ければクリーニングで落とせますが、酷い物は交換した方が早いです。鏡は３部屋交換、残りをクリーニングで対応しました。

空室の期間が長い物件はあちこちガタが来ている物件が多く、より細かな対応が必要になるかと思います。

現地調査の時には気づかず、クリーニング時など実際に作業し始めてから分かる不具合も多々あるので、お困りの際は一度ご相談下さい。